奥日光の氷瀑奇景「庵滝」への冒険

厳冬の奥日光、静寂に包まれた自然の中を進む。私は庵滝への冒険に胸を膨らませながら、赤沼駐車場に到着した。車を停め、駐車場から足早に歩き出す。空気は冷たく、吸い込むたびに肺が冷やされる感覚が心地よい。

今回の靴ももちろんワークマン。

戦場ヶ原の遊歩道を小田代原方面へ進んでいく。
足元は圧雪で時折滑るが、慎重に歩を進める。

湯川赤沼橋を渡り、小田代原方面へ向かう。



鹿よけのゲートは解放されていた。

弓張峠への道は険しく、凍てつく風が私の頬を叩く。
しかし、そんな厳しい状況でも庵滝への興奮が私を前へと駆り立てる。

峠を越え、200mほど進んだ先にトレイルの入口があった。
そこで軽アイゼンを装着し、雪に滑らないように用心深く歩を進める。



天気予報通り、午後から雪が降り始める。
しかし、それもまた自然の一部であり、私の冒険心をかきたてる要素だ。

雪景色の中、遥か彼方に庵滝の姿が見えてくる。

その氷瀑はまるで自然の芸術品であり、高さ30mほどの滝が凍りつき、美しいつららを形成している。

氷の下に入り込むと、そこはまるで別世界のようだった。大きなつららが氷の壁にぶら下がり、光の加減で幻想的な輝きを放っていた。私は手を伸ばし、氷柱に触れる。その冷たさが身を震わせるが、同時に、この壮大な自然の中に身を置く喜びに満たされていた。

庵滝への冒険は、私にとって忘れられない体験となった。厳冬の奥日光での冒険は、私の心を刺激し、新たなエネルギーを与えてくれた。
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ちなみに、この”庵滝”と言われている場所は、地図上の庵滝よりもずっと手前のようです。

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