赤城山の稜線を制覇せよ!

- タイム
- 11:34
- 距離
- 26.4km
- 上昇量
- 2116m
🏠から見える赤城山の稜線を歩く / Takuya Kobayashiさんの駒ヶ岳(群馬県)・赤城山・荒山(群馬県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
自分が住んでいる東毛エリアから見える赤城山はこういう姿をしています。

物事がめまぐるしく変化する世の中でも、赤城山の姿は変わりません。自分は幼い頃から、その巨大な山を見つめながら育ってきました。赤城山の稜線は、自分にとって心の拠り所となってきたのです。
ある日、ふと思い立ちました。今度はその慣れ親しんだ稜線を実際に歩いてみようと。
眺めるだけではなく、それ以上の何か特別な体験を求めていたのです。
計画
累積標高2000m越えの山行は初めての挑戦です。
そのため、計画をしっかり立てる必要がありました。
行程:
- 赤城森林公園駐車場(936m)
- 鍋割山(1,332m)
- 荒山(1,572m)
- 地蔵岳(1,674m)
- 黒檜山(1,827m)
- 駒ヶ岳(1,685m)
- 長七郎山(1,578m)
- 赤城森林公園駐車場
距離26km、上昇量2181m、予想される行動時間9時間52分、消費カロリー3700kcal。
自分の家から赤城山までの移動時間は約1時間半。朝が苦手な自分は、早朝の出発には抵抗がありました。そこで、前入りで車中泊することにしました。この方法ならば、朝早く出発できて時間を有効に使えます。
前入り
そして前日。
ジムニーの車中泊モードを展開し、赤城森林公園駐車場に向かいます。

新たな挑戦の始まりに向けて、心躍る思いで一夜を過ごします。

行動開始
翌朝、5:00頃に起床。
簡単に朝食を食べて6:00に行動開始。

緩やかな斜面を登って行きます。この辺は斜面が緩やかなためか土質が良くて植生が豊かです。

この辺で、虫よけスプレーを浴びるのとサングラスを忘れたことに気付く…
標高が高いからか蚊などの刺してくる系の虫が居なくて良かった。ただハエやアブはたくさん居ました。
鍋割山・荒山へ
分岐。荒山高原の方へ向かいます。

気持ちのいい尾根歩きです。まだ7:00くらいなのに日差しが結構強いです。

特等席発見!赤城山のとても広い裾野がまるで樹海のように広がっていますね。


鍋割山到着!朝早いのに何人かの登山者の方が居ました。

鍋割山からの景色。
遠くに八王子丘陵が見えます。

鍋割山を後にして、次は荒山へ向かいます。

徐々に日が昇ってきて気温が上がってきます。

「展望の広場」の分岐です。展望はありませんでしたが、周りの木々はまだ若そうだったので、この看板が建てられた時は展望は良かったのでしょう。

荒山が結構きつい。休みながら振り返ってみると、先ほどまでいた鍋割山が見えます。
結構登ってきたなぁ。

岩のテラス。

山頂が近づくにつれて大きな岩がゴロゴロしてきて、まるでアスレチック。

荒山に到着しました!きつかった!

三角点って腰を掛けるにはちょうどいい高さなんですが、モラル的にどうなんだろう。
少し休憩しているとすぐに後続の登山者さんに追いつかれました。自分も結構早いペースで登ってきたつもりだったのですが、この時間から歩いている人ってみんな健脚なんですね。

地蔵岳へ
次は地蔵岳へ向かいます。
気持ちのいい森林浴です。

斜面にある登山道なので、派手に崩れている所もありました。

ここも関東ふれあいの道のコースなのですね。

ここからは、地蔵岳登山口までしばらく車道を歩きます。

道中で東京電力が大掛かりな掘削工事をしていました。2kmくらい掘るそうです。何をしているんだろう・・・
途中で作業員と思われる外国の方に敬礼されて「morning」と言われました。
あれが地蔵岳。アンテナが生えてるから分かりやすい。

ここから地蔵岳に登ります。階段が整備されていて歩きやすいです。

振り返ると長七郎山と小沼が見えます。

地蔵岳に到着。

フルーツミックスを食べる。ガラクトオリゴ糖の甘さと適度な酸味がDNAに染みます。

地蔵岳を降ります。ヤマノススメでも登場したルート。かなり険しいですね。

途中、塹壕のようになっている所もあります。

とても険しい黒檜山登山道
次は黒檜山登山口へ向かいます。

黒檜山には何度も登ったことがありますが、黒檜山登山口から登るのは実は初めてです。

とても険しい道なので今までは避けていたのです。

登っても登っても岩・岩・岩・浮石。
人がいっぱいの黒檜山
格闘する事1時間、黒檜山に到着。人がいっぱいいました。

絶景ポイントにも行ってみましたが、こっちの方が人が多かった。

ここで40分ほど休憩しましたが、人が多くて精神的に休めませんでした。
エネルギーは消耗しているはずなのに食欲が全くなく、少し気分が悪い。胃腸と精神状態はリンクしています。昨日ここで険しい顔をしている人を見かけたとしたらそれは僕です。
おにぎりをコーラで流し込み、胃腸薬を飲む。駒ヶ岳を踏んでから早く降りよう。


意外と近い駒ヶ岳

あれ?駒ヶ岳ってこんなに近かったっけ?
いつも逆のルートで登っていたので、黒檜山→駒ヶ岳は近く感じます。



分岐。30分前から運を落としたくなっていたので、篭山の方へは行かず下山します。

下山。

おのこ駐車は車でいっぱいで、トイレも順番待ちのようだったので、大洞駐車場のトイレで運を落とすことにしました。その前に湖山というお土産屋さんでお金を落としました。
鳥居峠の方から長七郎山へ向かいます。

長七郎山
長七郎山に到着。



赤城山6座獲得したので、赤城森林公園駐車場に戻ります。

お疲れ山でした!
感想
累積標高2116m!初めての2000m越えでした。素晴らしい冒険を終えて感動の余韻に浸っています☀️
数年前に初めて赤城山に登った時は、地蔵岳と長七郎山を登るだけでバテていましたが、今回、赤城山の稜線を制覇するという目標を達成できてとてもうれしいです!
幼い頃から憧れてきた赤城山の美しさが、実際に歩きながらさらに深く心に刻まれました。自然の力強さと美しさに包まれながら、心の底からリフレッシュできました!
反省点
・ゴミ袋を必ず用意して行動食のストックと別けないとわちゃわちゃして大変
・忘れ物に注意!今度から必携品はザックに入れておく
・5時間半くらいで胃腸がぐずり始める。
登山のような持久力が求められる運動では、エネルギーの産生と消費を同時に行う必要があります。産生量と消費量が均衡したところが最大ペースという事になるわけですが、自分の場合は持病もあって胃腸が弱いので、その辺ハンデを背負っています。
鎖の強度を決めるのは一番弱い所。
ですが、これからも胃腸をいたわりながらも、病気をはねのけるように鍛え上げて行こうと思います。どこまで頑張れるか分かりませんが、自分なりのベストを追求していこうと思います。
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