中倉山~沢入山で「孤高のブナ」と「波平ピーク」が見たかった

- タイム
- 4:25
- 距離
- 12.9km
- 上昇量
- 1068m
- ペース
- 2.9km/h
「中倉山(1530m)」と言えば、美しい稜線と、「波平ピーク」と、足尾銅山の煙害を耐え抜いた「孤高のブナの木」が有名です。
登山を始めたばかりの頃から気になっていた山だったので、今回初めて登ってみました。
銅親水公園に駐車
銅親水公園に30台ほど停められます。
混雑時は路駐や枠外に駐車している車などがあり、70台ほど停まっていることもあります。

銅親水公園には資料館とトイレと自販機があります。
「中倉山登山口」まで林道を移動
「わたらせ川 源流の碑」から北へ進み、ゲートをくぐります。
車両通行止めですが、徒歩では立ち入ることができます。

最初の分岐を左へ進み、橋を渡ります。

足尾銅山の煙害によって丸裸になった山への植林活動が行われています。この日も学生さん達が何か作業をしているようでした。

また分岐を左に進み、橋を渡ります。

渡良瀬川の源流は奇麗なエメラルドグリーンでした。
魚も泳いでいて、自然の秩序が取り戻されつつあるようです。

あとはひたすら道なりに林道を進んでいきます。

中倉山登山口
40分ほどで登山口に到着します。
とても長い林道でしたが、体が温まりました。

この地点から「中倉山」まで高度613mも登ることになります。


ひたすら足場の悪い急登を1.5時間ほど登ります。
空が見えたのであそこが稜線かと思いきや…

分岐でした。
ちなみにこの分岐は南北に尾根が伸びていますが、北が正解です。

Y字路になっている所のビューポイント。

左が「中倉山」を巻く道で、右が「中倉山」への道です。

ここでどちらに進めばいいのか「YAMAP」を確認してみたらこうなってました。

「到着」のアイコンが分岐に重なっていてものすごく邪魔です。タップしてもスクロールしても倍率を変えても被ったままです。
進むべき道はなんとか分かったので気を取り直して登っていきます。

ようやく尾根に出る
男体山が見えます!
ひたすら景色が木、木、木だったので、尾根に出て視界が開けた瞬間感動しました。涙ぐんでたかもしれない。

尾根を西へ歩いていくと…

めっちゃ奇麗な稜線に出ました。




中倉山(1530m)到着
「中倉山」に到着しました。

標高がたったの1500mでありながら、まるで森林限界の尾根のような美しいトレイルが伸びています。
画像中央の木が「孤高のブナの木」です。


孤高のブナの木
開けた尾根に一本だけブナの木が生えている光景はココでしか見れないでしょう。


ブナの木の南はなだらかな斜面になっており、休憩にちょうどいい場所になっています。見晴らしも最高です。
この美しい場所は足尾銅山の煙害によって作り出されたというのが皮肉です。
沢入山へ稜線歩き
この美しい稜線を楽しむために「沢入山」まで行きます。

秋を感じさせる紅葉と雲…本当に良い景色。


波平ピーク
前から気になっていた波平ピークに到着。

沢入山(1704m)に到着
ここは中倉山よりも少し高いピーク。三角点があります。


「さわいり」と読んでいましたが、「そうり」と読むんですね。
下山
尾根を堪能できたので下山します。

「ケガをしない・道迷いしない」とても重要な事です。

登山口に戻りました。ここでお疲れ山と言いたいですが、まだ長い林道があります。

林道を走ります。ちなみにこのピンクテープはワープできます。

雲行きが怪しくなったところでお疲れ山でした。

おわり
「中倉山」とその尾根は足尾銅山の煙害によってハゲ山になってしまったかわいそうな山ですが、皮肉にも煙害によってこのような美しい稜線が生まれました。「孤高のブナの木」は樹齢100年以上あると言われており、足尾銅山の歴史の生き証人であると言えます。みなさんもぜひ「中倉山」に登り、”ブナさん”に会いに来てみてはいかがでしょうか。
COMMENTS